1991年07月発表
1991年07月発表
現代の車が置き去ってきたものを蘇らせて、『Dore』(ドゥーラ)。
反抗という名のこの車は、5000cc、ビッグサイズ、フルオープン、クラシカル・スタイル。他を寄せつけない威圧感さえあるその存在感は、人を振り向かせずにはおかないだろう。駆ることの豊潤なる時間も、大いなる愉悦も、『Dore』ならではのもの。自分自身のために自由に、悠々と、しかも凛として生きる男たちよ、『Dore』を無邪気に走らせてほしい。『Dore』こそ、歓喜を導く車なのだから。
車を楽しむこと。それは自らを楽しむことではないだろうか。エンジンをいじりながら走らせる。磨いているだけでも幸福な気持ちになれる。そんな車の一台、一台が、車としての価値をもっているのだ。一人、一人の楽しみを満たすためだけに存在する車があっていい。どこかに行くことではなく、走ることが目的となる車があっていい。走ることに夢中になれるからこそ、ドライバーズ・シートから見せる風景に、聞こえてくる音に素直になれる。その車でしか味わえない悦びがあるのだ。